鹿児島大学 水産学部 食品生命科学分野 水圏糖鎖生物学研究室 (塩崎研究室)
魚類は、生息環境に応じて多様で特徴的な生態や行動を進化させてきました。本研究室では、こうした魚類の生活環境への適応機構を「糖鎖」という分子レベルの視点から解明することを目指しています。とくに、極限環境に生息する魚類が示す特異な生理機能や行動特性に着目し、その分子基盤を探究しています。
その代表的な研究対象の一つが、メキシコの洞窟に生息するメキシカンテトラ(ケーブフィッシュ)です。ケーブフィッシュは暗闇の環境に適応する過程で視覚を退化させた一方、高い絶食耐性を示し、カロリー制限下でも長寿であることが知られています。現在、その分子メカニズムの詳細解析を進めており、本研究成果を基盤として、ヒトの生活習慣病予防や抗老化研究への応用を目指しています。
鹿児島県は農業および水産業が盛んな地域ですが、現在も多くの生物資源が未利用あるいは十分に活用されていません。本研究室では、これら未利用・低利用資源の新たな活用法の開発を目的として、健康機能性に関する研究を行っています。具体的には、高血圧、発がん、うつ病の予防および治療に資する機能性物質の探索と作用機序の解明に取り組んでいます。
研究対象は水産物に限定せず、柑橘類や焼酎粕など、鹿児島ならではの地域資源を幅広く活用しています。これらの研究成果は、人の健康増進にとどまらず、養殖業や畜産業、さらにはペットなどの愛玩動物への応用も視野に入れた展開を目指しています。
(2026.3.25)青木映璃さんが「鹿児島大学進取の精神学生表彰」を受賞しました
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研究室紹介動画(YouTube):5分でわかる塩崎研究室
